8月7日

みなさん、こんにちは。
暑い日が続いていますが、暑さに打ち勝って過ごせていますか?

本来であれば、今頃は東京大会が開幕され、熱気と興奮冷めやらぬまま閉幕の時を迎え、日本中が盛り上がっている頃だったかと思います。
この瞬間が延期となってしまいましたが、夢の舞台を思い続けて、変わらずに努力を積み重ねていこうと思っています。

タイトルにある“8月7日”とは、私の競技人生において忘れられない日です。
それは、今から8年前の2012年に出場した私の大切なレースの日でした。

小学生の頃から描いてきた、夢の舞台を漕いだ日、と同時に、予選敗退でこれまでにないほど悔しい想いをした日でもありました。
恥ずかしながら、その日は夜まで部屋に引きこもって泣きました。
正直、私の実力はまだまだ世界で戦えるレベルではありませんでしたが、1歩1歩勝ち進んで、準決勝、決勝へとつなげたかった。
そして、その日を迎えるまで積んできた鍛錬を私は全て出し切ることができたのか、という想いもありました。

この初めての夢の舞台では、500mペア(2人乗り)に出場しました。
ペアを組んでもらった先輩は、これまでに2大会出場を経験し、5位、6位入賞、世界選手権メダリストと、日本カヌー界の歴史を作ってきた実力ある大先輩でした。
先輩はこの大会で、個人種目のメダルを狙っていた中、私とのペアにも挑戦してくれました。
自分のリスクを負ってでも、私が世界と勝負できるようにしてくれた先輩。
私はレース後、足を引っ張ってしまったと先輩に対しての申し訳なさでいっぱいでした。
けど先輩は宿舎までの帰り道、そばに寄り添ってくださったことを今でも覚えています。

自分の力不足が故の不甲斐なさ、夢の舞台で惨敗した悔しさ、そして先輩への恩返しは同じ舞台でしか返せない。
泣きはらした後は、次の目標に向けて進みだそうと前を向く決意をした日となりました。

先輩はこの年に現役を引退されましたが、今でも気にかけて連絡をくださったり、会ってお茶しながら色んな話を聞いてもらったりしています(^^)
2ヶ月程前には、カヌーの指導のために石川県に来ていて、引退後、初めて先輩がカヌーを漕ぐ姿を見ました。
その姿は健在で、かなりびっくりしました。

当時は先輩の力を借りずに自分の力を証明したいと思っていましたが、先輩が居たから私は力をつけることができました。
引き続き、来年まで先輩の力をお借りしようと思っています(^^)

先輩との思い出の1枚
私が高校1年生の時、初めて写真を撮ってもらいました!
ジュニアの頃から憧れの選手でした(^^)

皆さんには忘れられない日、胸に刻んだ思いなどはありますか?
今回だいぶ熱く語ってしまいましたが…、先日先輩にお会いして、どんな時も初心を忘れず、そしてこれまで経験したこういった気持ちを力にがんばっていこうと思いました。
熱い想いを胸に引き続きがんばります!